雨宮まき
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2026.07.07 | AV

街コンで出会い、半年の交際を経て結ばれた一回り差の夫婦。 結婚から二年、ふたりは穏やかな日々を過ごしていた──あの日までは。一年前、待望の妊娠が流産に終わった。 夫は涙をこらえ、妻を抱きしめた。 二人で悲しみを分かち合ったはずなのに、そこから夫婦の時間は少しずつ軋み始める。もともと結婚一年目から性生活は減り、流産後は完全に途絶えた。 同じベッドにいても、触れるのは胸に軽く手を置く仕草だけ。 キスすらない。 排卵日を告げても、夫は曖昧に笑うだけ。 「子どもが欲しい」という願いよりも先に、「私はもう、女として見られていないのだろうか」という痛みが胸を刺す。夫は仕事に没頭し、休日は昼まで眠り、芸能人の出産ニュースが流れるとテレビをそっと消す。 悲しみを引きずっているのか、それとも心が離れてしまったのか──妻にはもう分からない。流産から一年。 夫婦のあいだに流れる沈黙は、子どもを失った悲しみよりも深く冷たい。 このままでは、夫を誘う勇気すら忘れてしまいそうだ。「たとえ子どもができなくても、夫婦として触れ合いたい」 今宵その願いが、凍りついた夫婦の時間をもう一度動かすきっかけになるのか否か。
雨宮まき





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